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【2021-2022シーズン退団選手コメント】 Vol.3 中井 健人 選手
いつも静岡ブルーレヴズに温かいご支援、ご声援をいただき、誠にありがとうございます。
この度、2021-2022シーズンをもって退団する中井 健人 選手のコメントをアップいたしましたので、お知らせいたします。
WTB/FBのポジションでスピードとパワーを兼ね備えたラインブレイカーとして、またトライゲッターとして、ヤマハ発動機ジュビロから静岡ブルーレヴズで3シーズンに渡り活躍した中井選手。今シーズンはついにスターティングメンバー入りも果たし、その強気でエキサイティングなプレーで数々のピンチを救いチャンスをもたらしました。
中井選手のコメントをぜひともご覧ください。
ヤマハ発動機ジュビロ・静岡ブルーレヴズでの現役生活を振り返って
高校生の頃にヤマハ発動機ジュビロの日本選手権優勝を見て、「このチームでラグビーがしたい」、そう強く思うようになりました。
大学生時代には、当時BKコーチだった大田尾さんが、自分のプレーを見て興味を持っていただいているということを、コーチを通じて聞いてとても嬉しかったのを覚えています。その後ヤマハ発動機ジュビロから1番最初にオファーをいただき、筑紫の先輩方、法政の先輩方と知り合いがたくさんいる中で、来るべくして来たチームだと思いました。
振り返ると、1年目はスタメンを掴みかけた時にコロナで中止、2年目では半分近くの試合が中止、3年目も5試合が中止と、3年間コロナの影響を受け続けました。
ヤマハ発動機ジュビロ時代の2年間では、自分が指摘されていたディフェンスのスキルアップのため、堀川監督、長谷川コーチ、モセコーチに練習後にマンツーマンで指導いただき、体を張ることの責任や、楽しさを学ばせていただきました。本当に自分自身愛されている環境でラグビーができていることを感じていました。
3年目の静岡ブルーレヴズ時代は、試合を重ねるごとに自分自身が成長できていると実感できた1年でしたが、コミュニケーションの部分やウクライナの問題など、様々なことが重なりラグビー人生の中で、最も精神的に苦しいシーズンとなりました。
この苦しさを味わったことは、今後のラグビーのキャリアだけではなく、その後の人生においても、成長に繋がる大切な1年間だったと思います。
また小学校の時より憧れていた五郎丸さんとプレーをすることができ、ラグビーやプライベートでもお世話していただきました。五郎丸さんから覚悟を決める大切さを学ばせてもらったことも、僕のこれからの人生にとって重要なこととなりました。
ヤマハ発動機ジュビロ、そして静岡ブルーレヴズで、様々な方のおかげで充実した3年間を過ごすことができました。
一番印象に残っている試合や出来事
母親の祖国ウクライナが侵攻されている渦中に初のスタメン出場となったクボタスピアーズ船橋・東京ベイ戦です。
ラグビーができることが当たり前ではない。当たり前にご飯を食べて、当たり前に仲間と喋って、普段のことができるだけで感謝しなければならない状況を身近に感じている中、自分が好きなラグビーができていることに心の底から感謝の気持ちをもってプレーしたゲームでした。戦争が始まった時には、ラグビーをやることに戸惑いもありましたが、母親のサポートもありラグビーに集中することができました。
そして多くの方からメッセージをいただき、応援してくれている人のためにラグビーをやっているんだと深く実感しました。
人生一度きり、今本当に自分がやりたいことが何かを深く考えさせられたゲームにもなりました。
筑紫高校の日野先輩、桑野先輩と3人同時に出場した今シーズンのNTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京べイ戦も思い出の一つです。1年目の試合に出場できない時からずっと気にかけてくださったた先輩たちと同時に出場することができて僕にとって本当に幸せな時間でした。
ファンの皆様へ
応援していただいたファンの皆様、3年間という短い間でしたが本当にありがとうございました。今回の決断は25年間の人生で1番悩み、辛かった決断です。
移籍をし、新たな場所でプロ選手としてチャレンジをすることを選び、より一層ラグビー、そしてセカンドキャリアの目標に向かって日々努力します。
コロナの影響でファンの皆様と直接会話する機会が減ってしまいましたが、皆様からのメッセージは本当に嬉しかったです。
本当にお世話になりました。そしてありがとうございました。
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