NTTジャパンラグビーリーグワンは明日第11節を迎える。
ビジターゲーム3連戦を2勝1敗の勝ち越しで終え、着実に上昇気流にのる中、第10節のホストゲーム直前で再び中止を余儀なくされた。
けれども、それはもう過去のこと。
選手・スタッフ・クラブ運営に関わる全員が、すぐに気持ちを切り替え、唯一できた時間というアドバンテージの中で、それぞれの立場で翌週に向けた準備に全力を注いだ。
そして今は目の前に迫った、静岡ブルーレヴズにとっての歴史的一戦、IAIスタジアム日本平という新たな本拠地で迎える試合のキックオフを待つのみ。
静岡県中部地区での初開催。それも清水エスパルスのホームスタジアムとしてサッカーで強く馴染みのある場所でラグビーの試合が行われる。
初めてラグビーを観戦する人、初めてスタジアムに足を運ぶ人もいるだろう。
「静岡の人々に夢や希望、ラグビーの魅力を伝えられるような熱い試合をしたいと思います。」と堀川監督。
そして、この歴史的一戦に対戦するのは願ってもない相手。昨年のジャパンラグビートップリーグのチャンピオンチームであり、国内外の代表クラスの選手が多数集まる強豪 埼玉パナソニックワイルドナイツ。
静岡ブルーレヴズと同様に開幕から中止が続いたが、その後は圧倒的な強さを見せここまで連勝を続けている。多彩なアタックオプションと、鉄壁のディフェンス。そしてラスト20分からの得点力も凄まじい。
そんな相手に対し、「80分間通してキックが多く攻守の入替えが激しい展開になると思うので、そういう状況で、ボールに絡まない選手達がどれだけ多く予測や反応をしてハードワークできるかが重要」と堀川監督。
セットプレーに象徴されるレヴズスタイルで優位に立つこと、80分間、攻守ともに的確な予測と相手よりもハードワークする事がキーとなる。
この試合の注目選手は「ハードワーク」の言葉がよく似合うこの選手。
背番号5、舟橋 諒将。