2022年1月8日(土)、全国的な新型コロナウイルス感染症拡大の影響も受ける中、待ちに待ったラグビー新リーグ、NTTジャパンラグビーリーグワン2022が開幕した。
毎節、各チームのホストスタジアムでオリジナリティ溢れるイベントやファンサービスと合わせて、予想どおりの、いや予想以上にハイレベルで僅差の熱戦が繰り広げられ、そして早くも今週末には第4節を迎える。
きっと誰もが連勝のチームがまた勝ち星を積み上げるのか、今度こそ応援しているチームの勝利を見られるのか、はたまたインターナショナルレベルのプレーや、エキサイティングなゲームが見られるのか、そんな期待を胸にキックオフを待っている。
だが、忘れないでほしい。
ここに、第4節目にしてリーグワンの開幕戦を迎えるチームがいることを。
チーム内による新型コロナ感染症者発生により、開幕から3試合が中止となり、活動休止や隔離という状況は当然誰にも想像できなかった。もちろん落胆した瞬間もあった。
けれどもトレーニングやゲームができない中、唯一十分にできた「時間」というアドバンテージの中で、個々にチームでできる最大限のことを考え、実践した約10日間。選手・監督・コーチはコンディションやモチベーションの維持に努め、来るべきゲームにどのように勝つかを徹底的に考え、フロントスタッフは中止の対応から、ホストゲーム初戦に向けての準備に全力を注いだ。
だから今はこの時間があったから、自信をもって試合を迎えることができると言える。
NTTドコモレッドハリケーンズ大阪戦にむけて掲げたテーマは「ALIVE」。
逆境や困難から、何度でも必ず這い上がる、立ち上がる。そういう意味が込められた言葉だ。
3試合が中止になったこともゲームの中で起こる厳しい局面や苦しい時間帯、全ての状況の中でも相手が何をするかではなく、静岡ブルーレヴズが、自分がどうするか。
必ず相手より早く立ちあがる。しぶとく這い上がる。
そんな姿を是非見て頂きたい。
そして、静岡ブルーレヴズにとってのリーグワン開幕戦、クラブにとっての歴史的ホストゲーム初戦が、この日を迎えるにあたって支えてくれた全ての人々と共に記憶に残るゲーム、一日にしたいと思う。
静岡ブルーレヴズとしての最初の歴史を刻む一戦。全選手に注目をしていただきたいが、あえて1人をあげるとすればこの選手。
背番号4 キャプテン 大戸 裕矢。